研修医の声
倉敷中央病院 ジュニアレジデント2年目/内田 雄一郎
初期研修の中の精神科研修として、一ヶ月間ももの里病院で勉強させていただきました。
研修開始前、精神科疾患は今まで扱ったことがなく、精神科の患者さんに触れたのも学生実習の数日間以来であったため、どのような研修になるのか少し想像しにくいところがありました。実際に、精神科診療は今まで経験してきた内科や外科の診療とは異なるところが多々ありましたが、ももの里病院で研修した他の研修医の先生も言われているように、病院全体が非常に温かく働きやすい雰囲気であったため、なにかすんなりとなじむことが出来たように思います。患者層も統合失調症を中心に認知症、うつ病、双極性障害等々幅広く経験することができました。毎週のカンファレンスも先生方の率直な意見を伺うことができて勉強になりました。病棟、外来以外にもデイケア、患者訪問など関連する事柄を広く経験することができました。また場所柄周囲に自然が多く、季節も紅葉の時期であったこともあり美しい風景を堪能しながら仕事をすることが出来たため、なんだか癒されながらの研修となりました。思い返して残念だったのは、給食に酢の物が多くてたくさん残してしまったことくらいです。(栄養士さんすいませんでした。)
僕は今後外科にすすむつもりなので、精神科疾患の華々しいepisodeを目にすることは少ないかもしれません。しかし、精神科疾患はとてもcommonな疾患であるため合併症として持ち合わせている患者さんに必ずたくさん出会うと思います。この一ヶ月で学んだ事を今後にも活かして行きたいです。一ヶ月間本当にありがとうございました。
平成22年11月