研修医の声
倉敷中央病院 ジュニアレジデント2年/上田 敦志
私は、精神科の研修は田舎の落ち着いた環境にある、僕の中での『精神科病院』というイメージに合うももの里病院で行いたいと思い、ももの里病院での研修を希望しました。
ももの里病院は高速のICからも近く、山の中にあるとはいえ、倉敷からだと車で50分以内には着く、非常に交通の便がいいところにあります。通勤は思ったよりも楽でした。
研修は、指導医の先生が決まっており指導医の先生にはマンツーマンで、精神科の医療に関することから、プライベートなことまで、手取り足取り教えて頂き、今後医師として、一人の人間として生きていくうえで重要なことをたくさん教えて頂きました。また、指導医以外の先生方にも気さくに話しかけて頂きいろいろと構っていただきほんとうにありがとうございました。
また、研修中は病棟以外でも、保健所での保健相談に同伴させて頂いたり、外来で予診をとらせていただいたり、訪問看護に同伴させていただいたり、心理の勉強をさせていただいたり本当に色々とさせていただきました。
また、コメディカルの方々も、優しく接していただき、時には頼っていただき、楽しい時間を過ごさせて頂きました。本当に感謝しています。
ももの里病院を研修した上で、『精神科医療は思っていたよりも気力を使うな』ということを感じました。患者さんの訴えを聞きながらも、どこかでは客観的な視点で患者さんの病状を把握しなくてはならず、その切り替えが難しく、特に最初のころは気疲れで、帰るとすぐに寝てしまっていました。その気持ちの切り替え方、精神科診療をする上でのマナーを学べたことは今後に大きく生かせると思います。また、精神科救急や外来で印象的な症例をたくさん経験させていただき勉強になりました。
また、倉敷中央病院のような急性期病院とは違った視点から、医師という仕事を考え直すことが出来たことは今後の自分の人生を考えていくうえでとても参考になりました。自分はまだまだ未熟で医師としては全然何の役にも立てないですが、1か月間ももの里病院で学んだことを今後の自分自身の診療に少しでも生かしていくことで、ももの里病院で皆さんからいただいたご厚意に少しでも報いることが出来たらと思います。本当にありがとうございました。
平成26年8月