研修医の声
倉敷中央病院 ジュニアレジデント2年目/川本 裕介
倉敷から高速道路で40分、一般道で1時間、周りを自然に囲まれたももの里病院で、2012年9月の1ヶ月間、精神科研修をさせていただきました。研修は、指導医の先生1名につかせていただいて一緒に病棟を回診したり、外来を見学させていただいたり、また断酒会に参加したり、訪問看護、施設往診にも同行させていただきました。また当直もさせていただき、ご指導いただきました。
ももの里病院は比較的大きな病院で、さまざまな患者さんが入院されています。100人に1人罹患するといわれている統合失調症から気分障害、また高齢化社会で急速に増加している認知症や団塊の世代退職によって増加が懸念されているアルコール依存症等、疾患は幅広く、入院形態も任意入院から医療保護入院、措置入院とさまざまです。診療体制は主治医制ですが、それぞれの先生が閉鎖病棟から開放病棟、認知症までさまざまな患者さんを受け持たれており、隔離中の患者さんは主治医の先生だけで診るのではなく、各曜日ごとに診察する医師が決まっており、すべての先生で一緒に診ていくスタイルで、1日1回は必ず医師の診察があるような方法がとられています。そのため、指導医の先生の担当患者だけでなく、幅広く患者さんを診て学ぶことができました。
ももの里病院はとてもアットホームな病院で雰囲気も良く、指導医としてつかせていただいた山下先生をはじめ、多くの先生方やスタッフの方々が折々、気遣って声をかけてくださり、とても楽しく有意義に過ごせました。また、つたない質問に対しても丁寧に答えてくださり、大変勉強になりました。1ヶ月間という短い研修期間ではありましたが、当直で診た緊急措置入院をはじめ、多くの貴重な経験が出来ました。ありがとうございました。
平成24年9月